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2月, 2020の投稿を表示しています

数論Ⅰ (1)楕円曲線の有理点(§1.1まで)

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数論Ⅰ 第1章§1.1までのノートです. Tweet

代数学の基本定理(Rouchéの定理を用いた証明)

定義 (α点) αCに対し, f(x)=αとなる点をα点と定義する. これはg(x):=f(x)αの零点であり,この位数(Laurent展開の最小次数)をα点の位数と定義する. また, fα点の個数をn(α,f)と定義する. 更に, α=のときは極の個数を表すことにする. Rouchéの定理 単一閉曲線Cで囲まれた領域をDCとし, f(x),g(x)DCで正則で, C上では|f(x)|>|g(x)|を満たすものとする. このとき, D内でのf(x)f(x)+g(x)の零点の個数は等しい. 証明 C上で |f(x)|>|g(x)|0|f(x)+g(x)||f(x)||g(x)|>0 であり, f(x)f(x)+g(x)C上に零点を持たないから, h(x):=1+g(x)f(x) と置くと, \(|h(x)-1|=\left|\dfrac{g(x)}{f(x)}\right|{ これにより,偏角の原理から, n(0,h)=12πiCh(x)h(x)dx=0 であり, \begin{align} \dfrac{\left(f(x)+g(x)\right)'}{f(x)+g(x)}=\dfrac{\left(h(x)f(x)\right)'}{h(x)f(x)}=\dfrac{f'(x)}{f(x)}+\dfrac{h'(x)}{h(x)} \e...

高校数学(1) 根号と分数式の混じった式の最小値

Find the value of next expression. minx(0,1){1x4+x21x4} (Answer) Using AMGM inequality, we get1x4+x21x4=1+1x4x4+12x21x4+12x21x41+31x4x412x21x412x21x43=1+322/3(equal sign 1x4x4=12x21x4 x=21/61+22/34(0,1))Hence, the minimum value of the given expression is 1+322/3 Tweet

閉曲線と回転数

曲線の内部か外部かということを一般に判定する方法を与える. これは積分におけるGaussの定理の考え方にも通じる部分がある. 定義 回転数 C上でCを閉曲線(自己交叉があってもよい),zC上にない点とする. このとき回転数W(z,C)を, W(z,C):=12πiCdξξz で定義する. 性質 W(z,C)Zである. CCのそれぞれの連結成分上でW(z,C)は一定であり,一番外側では0である. zが曲線Cを跨ぐ度にW(z,C)の値は±1変化する. Tweet

超幾何関数についてのプレゼンで使ったスライド

学生の年度末発表会で発表した際に使ったパワポを載せておきます。 30分程大学の先生方の前で話せる滅多にない機会だったので勉強中のことを発表しました。 口頭による補足説明を多目にしたのでスライドだけ見てどれほど伝わるか謎ですが、折角なので公開しておきます。 (スマホで見る場合は画面を横にすると見易いと思います。タップする毎に進むはずです。) Tweet

高度と大気圧の関係

理想気体の状態方程式を用いて高度と大気圧の関係を導く。 問題設定 重力加速度はgで一定であり、海面の高度をh0,海面における大気圧をp0,大気の平均分子量をMとし、大気は理想気体の状態方程式が成立していて、風などはなく気体は静止していると仮定する。 仮想的に、高度hの地点に高さdh,断面積Sの直方体があると考え、その内部の気体の密度はdhが十分に小さいため一定とみなせると仮定する。 下面に働く圧力をp,上面に働く圧力をp+dpとすると、 気体は静止しているから、この直方体に働く力のつり合いの式は、 pS(p+dp)SρgSdh=0 Sで割ると p(p+dp)ρgdh=0dp=ρgdh() また、内部の気体の総質量はρVで、物質量はρVMであり、理想気体の状態方程式から、 pV=ρVMRT となり、ρについて解くと、 ρ=MpRT である。 これを()に代入すると、 dp=MgRTPdh となるから、微分方程式 dpdh=MgRTP を得る。 ここで、もしTが高度によらずに一定であるとみなせるなら、単なる指数関数型の微分方程式なので、 p=p0eMgRTh と書けることが分かる。 Tweet